アキトの履歴書 25
2009.9.19
(駆け出し 2)
私が新卒で入社した、あの頃。小木曽製作所で働いている殆んどの人が、私から見ればオバサンばかりで、
それもまあ、仕事中によくしゃべくっているものだと(おしゃべりばかりしている)少し腹が立つくらいだった。
そのオバサン達は、
「よく、この会社に入ってくれたね」
と言ってくれたのだが、私とはとても年齢が離れており、話したくもないので、
残業はせず時間(5時)がくればさっさと家に帰り、高校のバスケットクラブの様子を見に行くか、
さもなくば夕飯の時間になるまでパチンコでもして、ストレスを発散する生活を送っていた。
そんな私が家に居付くか、父は内心、気がかりだったと思う。
その日も例によってパチンコをしていると、近所の先輩が消防団の勧誘に来た。
私はしばらくは入らないと断った。
季節も過ぎ秋になると、今度は“青年会”の勧誘にあった。
「バスケットをやりたいのなら青年会に入らないと出来ないぞ」
との話だった。
当時は青年会のグループがバスケットをやっていて、市町村対抗や、郡の大会やらに参加していたのだった。
結局、バスケットにつられて私は青年会に入会した。
筆者 小木曽 章人(おぎそ あきと/ばね職人)
《小木曽精工㈱ 相談役会長》
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